高倉健さんの座右の銘が人柄を表している
高倉健さんと言えば、日本の映画俳優の中では最も有名な方ですね。
その高倉健さんが2014年11月10日に悪性リンパ腫のため亡くなっていた、というニュースが18日流れました。
たくさんの著名人が弔辞を述べています。
そして著名人の方だけでなく、一般の方々も弔辞を述べていますが、幅広く多くの方に愛された方なんだなあ、とつくづく感じました。
高倉健さんの好きだった言葉:
「往く道は精進にして、忍びて終わり悔いなし」
比叡山延暦寺の偉い方から送られた言葉だそうです。
高倉健さんの気配りに驚かされるエピソードがあります。
高倉健さんは、映画業界の人たちだけでなく、親族や母親の葬儀にも出席されない、とのことです。
映画の撮影に入っているときには、撮影を中止させる事になり関係者に迷惑をかける事になる。
この人の時には出席して、この人の時には出席しない、というようなことでは自分の誠意を表すことはできない。
というのが理由だそうです。
俳優という仕事に就いた時に、そう心に決めたというのです。
なんと奥深くまで人の心情を読み取り、配慮する人なのでしょうか。
頭が下がる思いです。
後に、ひっそりと墓参りをされて手を合わされる、というのですから、
まさしく「往く道は精進にして、忍びて終わり悔いなし」の言葉通りの人生を生きた方ですね。