中学レベル?文科省ダメだし改善指導の“仰天”大学253校の大学名
文科省が2015年2月19日に、講義内容や運営方法などに不備があるとして、改善を求める大学253校を発表した。
新設されてからまだ卒業生を出していない大学や学部、大学院など、対象となったのは502校で、そのうちの約半数の大学や学部に問題が発覚。
理由は、
・学生の定員割れ
・教職員の高齢化
・講義内容レベルが著しく低レベル(中学レベル相当)
・入学選考基準が不適当
など。
超高齢化社会にあって、少子化社会がどんどん進んでいる日本において、こんなにもたくさんの大学が存在する意義はあるのか?
教育の現場で今何が起きているのか?
非常に考えさせられる事象だ。
「大学」なのに、数学の授業が中学生レベルの四捨五入の問題だったり、英語の授業がbe動詞の活用だったり。 こんなことはこれまでなかったことだ。
今回の文科省の調査は、卒業生をまだ出していない新設の大学や学部、大学院などを対象に05年度から実施しているもので、従来は「留意事項」という表現で改善すべき点を指摘していたが、今回から「改善意見」として対応を求め、さらに法令違反など重大な問題があれば「是正意見」を出すことにしたという。
名前が挙がっている大学は、
岐阜保健短大(岐阜市)
看護学科で教員の退職が相次ぎ、13年度末時点で約5割が入れ替わっていたため、教育の質を担保するよう求める。
純真学園大(福岡市)
大学設置基準上で必要な教授数を満たしておらず。
千葉科学大(千葉県銚子市)
環境危機管理学科の「英語1」などが、「大学教育水準とは見受けられない」と指摘される。
北翔大(北海道江別市)
大学院の学生の募集要項に問題あり。「可能な限り受け入れる」などの表現について「適切な入学者選抜が行われていない印象を与える可能性がある」と指摘あり。
法政大(東京・千代田)
大学院で定員の超過が続いているとして是正意見を出る。
太成学院大(大阪府堺市)
書類と面接で合否を決める「アグリーメント入試」を実施しており、選考基準について問題あり。
つくば国際大(茨城県土浦市)
「化学」の講義が元素や周期表の説明から始まったり、「生物学」では光合成やメンデルの遺伝法則を一から学ばせたり等、講義内容レベルに問題あり。
大阪国際大 (大阪府守口市)
併設校からの内部推薦など募集要項に記載されていない入試区分が存在する。
宝塚医療大 (兵庫県宝塚市)
留年生が多数生じており、また、在籍学生の学年ごとの評定平均が下の学年ほど低くなっている等問題あり。
川村学園女子大 (千葉県我孫子市)
開設以来、学生が1人も入学していない(大学院人文科学研究科教育学専攻)
この他にも 243校 の情報を知りたい方はこちらを参考にしてください。
↓
平成23年度開設予定大学等一覧 (※243校に該当しない大学も含まれています)
今後も注意して、これら大学の行く末を見守っていきたい。